2009年 08月 27日
癌・癌・癌
この人が、年末に胃癌と肝臓癌で亡くなった。
80歳だった。
先日のお盆は、当然、初盆だった。
しかし、残された奥さんも、肺癌になってしまった。
事前に、PETでの癌の状況も調べていたのに・・。
初盆を1週間ぐらい前にして、入院してしまった。
準備などは、我々を含め、周りの親類でやってあげたのです。
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PETは、がんの性質を利用してがん細胞を発見します。
がん検査の場合、放射性同位元素をブドウ糖に結合させて[18F]FDGという薬剤を作り、静脈に注射します。薬剤が全身にいきわたったところで撮像すると、悪性腫瘍など糖代謝の盛んなところに[18F]FDGが集積し、その状態を画像化することによって悪性腫瘍の有無を調べることができます。悪性腫瘍は正常な細胞と比べて、数倍のブドウ糖を消費する性質があり、その生理的作用を利用してがんを見つけだします。
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しかし、この叔母さんは、お盆期間中だけ病院から許可を貰い
自宅へ帰って来た。
「初盆なのに、入院している場合じゃない」って・・・・。
そして、お盆が終わった次の朝、また入院生活に戻ったのです。
本人は、肺癌ってことは知ってるが、それは以前のPETで検査
した頃、「少し癌の兆しがある」と言われた時の話。
しかし、今は癌が転移していて、残り1ヶ月かもしれないのだ。
私らから見ても、顔は腫れており、見てられない状態。
死相って言うんですか?
そんな感じに見えてしまう。
本人は、自分の体が、ここまで悪化しているのは、知らない。
入院しているが、初盆が終わったので、今度は一周忌をやらなければって
会うたびに言っている。
自分の体が、それどころじゃないのに・・・・。
この叔母さんには、弟が1人いる。
ところが、この人も肝臓癌が見つかり、入院してしまった。
だから、お盆は来なかった。
もう、癌だらけなんです。
日記のお題になった、「癌・癌・癌」と癌が3つあるのは、こう言う訳だったのです。
せめてもの救いは、先日、全日空ホテルでディナーショーをやりましたが
この時、肺癌で苦しんでる叔母さんが、会場に来てくれた。
私のステージを初めて見てくれたのです。
叔母さんを招待して良かった・・・。
あの時見てくれたステージが、最初で最後のステージになるかも知れない・・・・・。
科学の進歩って、凄いですね。
それと、叔母さんの事、大変だと思います。
お気持ちお察し致します。
>悪性腫瘍は正常な細胞と比べて、数倍のブドウ糖を消費する性質があり、その生理的作用を利用してがんを見つけだします。
これは、知りませんでした。
でも、良く分かりましたよ。
こう言う方法で、調べてたんですね。
情報、有難うございます。
実は、今日も母を連れて行ってきました。
顔が膨れ上がり、まるで別人みたいになってる、叔母さんを見た母は、ビックリして驚いてました。
普段から、あまりお付き合いが有ったほうじゃなかったけど
いざ、死ぬかもしれないとなると、母も感慨ひとしおなのだろう。
目に涙をいっぱい溜めてました。
母は、今、84歳。
叔母さんは、まだ78歳。
頑張ってもらいたいです。