2009年 12月 07日
冠状動脈バイパス手術記録-1
退院してすぐなので、まだ色々思い出す事が出来る。
日にちが過ぎれば忘れる事ばかりだから。
入院したのは、09年11月16日、手術日11月19日そして、退院日、12月5日。
合計、20日間。
入院する前に、3週間で退院したい思っていたが、その通りになった。
バイパス手術とは、心臓の表面にある冠状動脈という細い血管が動脈硬化でつまったり細くなっている人に、新しい血管を縫いつける手術のことです。
放置しておくと、死に繋がるからです。
これって、30年前にアメリカで始めて行われた手術方法らしい。
長崎での音楽の先輩が、この手術を十数年前にをやっているが、当時、長崎ではこの手術は出来なくて東京の順天堂大学病院まで行って、手術をやったそうだ。
現在では世界中で年間50万件もおこなわれているといわれており、日本でも年間一万人の人が受けているといわれています。
私は、心臓を停止している間に全身に血液を送るために使用する人工心肺という装置を使い手術したが、方法は、まだ他にもある。
心臓も動いたまま、人工心肺も使わないなど全部で3つ。
1番多く行われている方法が、私がやった方法ですと説明を受けたので、それでお願いしました。
そう言う知識は、全くないのですから、ドクターにまかせました。
「昨年、長崎大学で私のような手術は200例以上やったが、全部成功しています」と
ドクターに言われ、生死に関わる手術と不安だった気持ちがちょっと落ち着いた。
手術の方法をおおざっぱに説明すると、一時間ぐらいの間、心臓を停止して、
3個所から4個所の冠状動脈に新しい血管(=バイパス・グラフト)を縫いつけるという手術です。
私の場合、2箇所でしたが、6時間ぐらい掛かったようだ。
手術の状況を少し説明いたします。
胸の中央を縦に切開し、胸骨という骨を縦に切断します。
そして胸骨の裏側(=内側)にくっついている内胸動脈という動脈を剥がします。
この動脈を剥がすのに、1本1時間半掛かった。
2本剥がしたのでこれだけで3時間。
この内胸動脈を、悪い血管、つまり、血管が詰まり細くなり残り20%となって心筋梗塞を起こし、心肺停止し即死する直前までになっていた箇所を飛び越えて、冠状動脈に繋げ
新しい血液の道筋、つまりバイパスを作ってくれたのです。
だから、残り20%しかない場所が、今後、詰まっても生きていられると言う訳。
切開した胸骨は、術後、ワイヤーで固定され、更に胸は縫ってある。
そのワイヤーは一生、私の胸の中に残るのです・・。
骨が安定するのに3ヶ月掛かる。
その間、体をひねったり、そらせたりは禁止、だからゴルフや車の運転は禁止。
重い物を持つのも、4Kg以上は禁止。
勿論、ライブも禁止。
つづく
おめでとうございました、そしてお疲れさま・・・。
生き延びた分、無理をしないで大いに楽しんでください!。
すみません。
まだパソコンへ座っている時間がキツイです。
少しづつ、出来るようにしますね。
私は、お一人様なので、いろいろ自分でやらないといけません。
昨日は、洗濯と買い物をしました。
買い物は、運転禁止なので、ユックリユックリ歩いて行きました。
重い物も4Kg以下と制限があるので、少し買ってきました。
途中、姉が来てくれました。
食事をいっぱい買い込んで。
部屋の掃除、炊事場の掃除、冷蔵庫の掃除(特に賞味期限切れの整理)など、今後、清潔に暮らせるようにしてくれました。
入院中は、ほとんど毎日来てくれました。
姉に感謝です。